ルイジ・ロセッリ
楕円を囲んでいるジャラ材のデッキは、床板の7枚につき1枚ずつ先細のかたちにして並べることで、曲線に沿わせている。デッキ部分の天井も同じ手法だ。この楕円形の空間(家族は「裏庭」と呼んでいるそうだ)の使いみちは、ボール遊びやクリケット、日光浴、そしてにぎやかなパーティ。「部屋の中から見える舞台みたいなスペースでもありますね。子どもたちが遊んだり、友人たちをおもてなしする場所です」とサーレストロムさん。 玄関を入って向かい側は、中庭に面したガラス扉になっている。この部分には縦方向のルーバーを使ったブラインドがあり、必要に応じて閉じることができる。2つの屋根のあいだにまたがって、応接間の暖炉の煙突が見える。
住まい手:若い共働き夫婦と子どもたち 規模:延床面積976平方メートル、ベッドルーム×4、リビングエリア×2、キッチン/ダイニングエリア、書斎、離れ 所在地:西オーストラリア州、スビアコ 建築家:〈ルイジ・ロセッリ・アーキテクツ〉のクリスティーナ・サーレストロムとルイジ・ロセッリ 裏庭のかわりに中庭をつくるというのは、建築家、ルイジ・ロセッリさんのアイデアだった。個別の棟がいくつもつながったような家の中央に、楕円状のベランダに囲まれた秘密の庭があるというイメージを思い描いた。 Luigi Rosselli Architects メール 保存 道路から見ると、それほど大きくもない、ふつうの家族向け住宅に見える。平らな敷地と四角いかたちを強調し、町の景観を尊重した外観になっている。スビアコは、オーストラリア連邦成立時代のフェデレーション様式家並みがパース近郊でもっともよく保存されている地域なのだ。
オリジナルのコンセプトスケッチ。のちに設置予定のプールも見える。 ほかのホームオーナーたちも、ふつうの裏庭の代わりに中庭を検討してみるべきだろうかとロセッリさんに聞いてみた。「建物を敷地の境界に近づけて建てることができて、中のスペースを広く取れるなら、ぜひ考えてみてほしいですね。住まい手に高いプライバシーを確保しながら、内側はひろびろとつながりのある明るい住まいが可能になります。」
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