目隠しフェンスは目隠しだけでなく、庭の背景としての役割を持ちます。
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ふたつの居室兼ベッドルームが、ひとつの空間に変わる。 《シュレーダー邸》は、予約のうえ見学可能。2000年にはユネスコ世界遺産に登録されている
ホールから見た室内。左側にリビング・ダイニング、右側に仕事部屋兼ベッドルームがあり、壁の有無によってこのように変化する。階段の周りにあるガラスの仕切り壁まで格納され、可能なかぎりひろびろとした空間をつくっている。
フレキシブルに変化する2階空間の図面。左が分割された状態、右がオープンプランにした状態だ。ホールから入る3つの部屋は、すべてつなげてひとつのスペースにすることができる。この点をふまえると、造作家具がこれほど重視されていた理由がわかるだろう。壁がなくなると、空間をゾーニングするうえで家具が大きな役割を果たすようになるのだ。
リートフェルトによる不等角投影図で、2階の間取りを描いたものだ。中央の階段と4分割された長方形のフロアプランが見えるが、とくに強調されているのは、シュレーダー・シュレーダーと協力してデザインした色鮮やかな造作家具だ。
裏のほうへ向かうと、平面どうしの配置関係や(たとえば、小さなバルコニーとガードが直角に交差する部分)、全方向に平面が伸びているようすが見える。この外観は、モンドリアンが描いたような2次元のデザインをただ拡大しているわけではない。複雑に重なりあうことで室内と屋外の相互関係をつくりだし、内と外が単純明快に分離したものではなくなっている。
平面と線による《レッド&ブルー・チェア》に似た構成が、リートフェルトの《シュレーダー邸》の外観にも表れている。こちらの写真は、1920年代には草原に面していた「表側」のようす。近隣の家のような伝統的なレンガ壁と窓ではなく、塗装された平面の重なりと、窓とドアの大きな開口部から構成されている。柱、手すり、非構造柱、窓枠までが、背景の平面に引き立つ原色のラインとなっている。
Miniature Rood Blauwe Stoel Chair
《レッド&ブルー・チェア》は、1918年に構造のデザインを、1923年に特徴的な色使いを完成させている。
オランダの伝統的な連棟住宅の端に位置している。竣工当時、ここは文字どおりユトレヒトの町の終わりで、干拓地や運河や草原が見渡せた。そのため、ひとつ前の写真でわかるように、外壁の開口部は側面に多く設けられ、エントランスも道路側ではなく側面につくられている。 家の完成から15年後に高架環状道路がつくられ、眺めの良さは台無しになってしまったが、上の階にリビングエリアを配置するという変わった間取りであったおかげで、いくらか以前の眺望を残すことができた。リートフェルトが改装を手掛けたシュレーダー・シュラーダー家のアパートメントも同じような配置で、上階が居住空間、1階が夫のオフィスとなっていた。
リートフェルトがトゥルース・シュレーダー・シュラーダーのために設計したこちらの住宅は、極めて個人的なプロジェクトである。オーナーは3人の子どもを持つ未亡人で、19世紀のブルジョワ的伝統から離脱する家をつくりたいと思い描いていた。これは、1923年に夫を亡くす以前、リートフェルトに依頼してアパートメントを改装したころから抱いていた考えであった。
目隠しフェンスは目隠しだけでなく、庭の背景としての役割を持ちます。
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