妥協なきインダストリアルスタイルの住まい

子どもの成長に合わせ、庭のある一戸建ての家に住み替えることにしたSさんご夫妻。新たな敷地に求めたのは、子どもたちが思う存分走り回れる広さと、視線が空へと抜ける開放感です。そして、ご主人にはもうひとつ希望がありました。それはお好きなインダストリアルスタイルを徹底した住まいに仕上げること。山川設計は建物外観を石を積み上げた重厚な「古城」のイメージでつくりあげました。リビングに足を踏み入れると、庭と一体となった吹き抜けの大空間が広がります。インテリアはアイアンと古材の木やタイルで仕上げたシャビーシックな雰囲気。国内外から集めた本物の材料だけを使い、照明器具や建具、家具、さらに取っ手の一つひとつに至るまで厳選しました。竣工間もない住まいでありながら、まるで近代工業黎明期の邸宅のような雰囲気を漂わせるファンタジックな世界が完成しました。