床下から風が吹き込むパティオ

建物の中心にはパティオ(中庭)がある。一本のもみじが地面から植わっているのだが、床は地面から1m高い室内床にあわせてグレーチングの床を設置した。この敷地は「地上1mにいい風が吹いている」という施主の言葉から、基礎を1mあげる高床式になった。1階の床をコンクリートスラブで持たせ、土を埋めないで床下を空けた(別荘地の基礎みたいなもの)。この試みで中庭には縁の下を通った涼しい風が吹いてくる仕掛けになった。外部の窓をすべて閉じても、中庭の窓だけ開ければ、夏でも涼しい風が吹いてくる。夜間でもこの方法なら侵入経路がないので安心である。