リゾートハウス(設計:田井勝馬)
海好きの人なら「海辺に暮らしてみたい」と一度ならず思うものだ。空と海の青に白いファサードが映えるこの家のオーナーもそうだった。普段は横浜に暮らすオーナーが、海辺の土地を2年にわたって探し続け、最終的に神奈川ではなく千葉のこの場所を選んだのには理由があった。 「海が好きで、クルーザーにも乗りますし、神奈川県内の海沿いの土地も当然ながら、くまなく探しました。でも、どこへ行っても海と家の間に自動車が通る道路が走っているんです。ところが、千葉にくると、家から海まで遮るものがない。『波の音を聞きながら過ごしたい』という夢がかなう場所がありました」とオーナーは話す。海岸と家の間には防砂林しかない、まさに「海最前列」の立地である。 つくりかったのは慌ただしい日常を完全に離れ、心からくつろげるリゾートハウスだ。打ち合わせの便を考えて、地元横浜市近辺の建築家を探し、ようやく見つけたのが〈田井勝馬建築設計工房〉を主宰する建築家、田井勝馬さんだった。打ち合わせから1ヵ月後に提示された案は、オーナーが思い描いていたイメージとぴったりと一致しており、大きな変更なく完成に至った。 写真:大沢誠一 田井勝馬建築設計工房 メール 保存 どんなHouzz? 所在地:千葉県富津市 住まい手:50代の男性 敷地面積:510.00㎡ 延床面積:152.38㎡ 構造:木造地上1階 用途:セカンドハウス 設計監理:田井勝馬建築設計工房 構造設計:野村基建築構造設計 照明設計:リップルデザイン 植栽:江田俊子(グリーンプランナー ) 施工:小島建設 道路側のファサードは、白いキューブを重ねたボリュームが青い空に映える。外のシャッターに続き、カースペースへの入り口が開くと、その先に海の風景が切り取られており、一直線に視線が吸い込まれていく。「ここは、平日は多忙を極めるオーナーがゆっくりと週末を過ごすための場所。リゾートに必要な非日常感をいかに出すかがポイントでした」と田井さんは話す。
「平日は屋内で忙しく仕事をしているので、週末は完全にオフにして気分を切り替えたい。そのための場所が手に入って本当にうれしい。毎週末、ここで過ごしています」とオーナーは言う。昼間は海の風景を目で楽しみ、夜は波の音に耳を傾けて過ごす、極上のリゾートハウスだ。
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